
評価4.1 エチ度0.5 ホラー度3(お化け的な意味ではない)
数年振り2回目の視聴。
自堕落で人生を諦めかけたような女性が、あることから子どもが欲しくなり、ゲイカップルに協力を依頼する。
一見、歪にも見えるゲイカップルと女の関係性に登場人物達が様々な角度から絡み合っていく。
演技が上手い人が多いのも見所。クスッと笑える場面も多々あり、シリアスな場面も少々あり。
全体的なトーンは割と明るめだと思う。
—-ネタバレ注意(視聴後に見ることを推奨)—-
【ちょいシーン感想】
・直也(高橋和也)のお母さんが、サイコ女に話してる途中で湯豆腐好き?って聞くの笑う。
・朝子(片岡礼子)の家に居た仮装したクズ男全力で追い出すのスカッと。
・ 直也(高橋和也)がコーヒーの湯気を嗅ぎながら幸せ噛み締めるのいい。
・映画の要所要所で流れてる音楽(サウンドトラック)好き。
・高橋和也の寝てる時のクマのアイマスクかわいい。
・修羅場シーンでの光石研のビンタは圧巻。
・修羅場後に兄弟(田辺誠一と光石研)が話すシーン好き。
【映画全体】
自分が大学1年の時、古いゲイ映画を観漁ってて、その時に観たうちの1つ。
当時観てたゲイ映画は結構暗めのもの(好んでたわけではない)が多かった。
そんな時に初めて観た、明るくてほっこりするような映画だったので結構印象に残っていた。
傘貸しただけの女がゲイカップルに唐突に子ども欲しいと依頼するのは、こじつけ感というか無理やり感は正直否めない。
けど、そこはまぁフィクションだからねという感じ。
最初は、子ども欲しい女性が急に入り込んできて関係が色々拗れてくるやん。って思ってたけど、最後にはこういうのもナシではないかも。と思える不思議。
最後の暗くない終わり方が好き。
橋口監督の映画は、やっぱ独特な空気感があるなぁ。
他の映画もいくつか観たことがあるけど、着飾ってない素の人間臭さ、路地裏の人間の撮り方が、この人の映画だなぁって感じる。映画の撮り方とか全く詳しくないけど。
小ネタも自分的には結構好き。
ただ撮り方とか小ネタも含めて好き嫌いは分かれそうだなとは思う。
キャラクター的には直也がかわいいね。
栗田(田辺誠一)は優柔不断プラスお人好しすぎて。
サイコ女がわざと投げた靴を取りに行ったり、最後の夜の公園で、サイコ散らかしてた時に、うんうんまだ話そって。
まぁ断るのも勇気いるよなぁ。
【修羅場シーン】
この映画といったら終盤の、家に大集合の修羅場シーン。
色んな要素が絡まり過ぎてカオス化してる。あの場に居たくないね。
結構緊迫した雰囲気もあるんだけど、直也(高橋和也)の母のキャラがアクセントになってる。
あの場面に直也の母がいなかったら、ただただキツいシーンが続くから、いい塩梅になってると思う。
光石研のキャラが最初の亭主関白の印象から、空気読もうとするおじさんになってるのおもろい。
【演技力】
この映画は演技力いい人多いんよ。
よく片岡さん(ゲイカップルと住む女性)が挙げられると思うけど、
個人的には兄嫁(秋野さん)の、内に鬱憤が溜まってる感じの演技が光ってたねぇ。
片岡さんは満たされない感じの雰囲気出すの上手いなぁと思ったけど、
1人語りする場面は演技演技してるなぁと少々感じた。
でもこの映画にすごく合っていると思う。
高橋和也さんはゲイ役で難しいと思うけどすごくナチュラル。
田辺さんは昔、ライアーゲームで最後らへんの悪巧みな演技で、んんん?って正直思ったことがあったけど、
こういう優柔不断男がハマり役で良きだった。
サイコ女の演技も言わずもがなだし、その他のバイプレイヤーの方々も良かった。
演技だけで観る価値あり。
【おすすめの人】
・フィクションをフィクションとして楽しめる人
・明るめのゲイ映画を観たい人
・小ネタが好きな人
・サイコホラー要素が好きな人