
評価3.9
アメリカ映画。上映時間約90分。アマプラで視聴。
田舎に住む10代の女の子ベスは、都会から帰省したフランク叔父さんを慕っている。
彼は田舎に住んでいる他の親族とは雰囲気が違うからだ。
叔父さんの生き方と自分の意思に従って、ベスは都会の大学に進学する。
あることがきっかけでベスはフランク叔父さんらと一緒に、実家に再度帰省することになるのだが…..
—-ネタバレ注意(視聴後に見ることを推奨)—-
タイトル的に、ゆるい感じというか特に気に留めてなかったが、
脚本と監督がアランボールだと知って視聴。
一番好きな映画の一つがアランボールの作品だったので、期待値は割と上がっていた。
アランボールの作品の中では内容的に比較的ゆるい方だと思う。(前半部分は特に)
【小シーン感想】
・家族の集まりで父親がフランク叔父さんにだけピリついてて、それが周りにも伝わってる空気感つら。
・ブルースの感じ苦手。ベスを利用すな。
・「車で着いてくるとかお前は世界一のアホか?」
ー「うん、君と同棲しているくらいだからね 」は草
・額縁裏に隠してた酒サンキュー
・性行為している所を見られて、階段下で顔を合わせずに父親と話す場面の緊迫感。父親の演技。
・モーテルに泊まったことを母親と叔母さんに説明するくだり(大陸を横断中の盲目の犬を連れたウォーリー)ワロタ
後半で結構空気感変わりましたね。
【トラウマ的な脆さ】
フランクのトラウマは
幼少期に父親にゲイバレし否定されたこと。
そのため完全にはゲイ自認を肯定できていない。
さらに恋仲の友達が自分自身の発言で亡くなったこと。後悔の念。
自分はゲイだと分かった時、自認に関してどうだったっけなと思い返した。
ゲイであること自体は、意外とすぐに割り切れたというか、考えても変わらんし、その部分はしゃあないなという感じだった記憶。
どちらかというと自認よりも、ゲイであることによって周りとどう接するかだったり、親のことなどを悩むことはあった。
だから、ゲイ映画でよくある自認に関しての葛藤シーンや今回のようなトラウマは、
想像上での理解はもちろんできるけど、共感という意味では自分自身に深く投影して観るという感じではなかった。
【ミスリード】
フランク(子供時代)の恋人(サム)の息の根を父親が止めたのかと最初思った。
父親怖っ、みたいな。
アランボールの他作品を見る限り、多分ミスリードするように仕向けられてたと思う。
普通に騙されましたね。
あと終盤の、墓に花を置くシーンも父親の墓っぽく見せてたような気がする。
一瞬、父親にあんなこと言われたのに花をたむけて偉いな、そうは言っても父親だからかぁ、と思ったらやっぱサムの墓だった。
死んだ後に遺書でみんながいる想定でバラして卑怯やな。
あの遺言は公開処刑すぎるね。
最終的には、他人の目を気にせず自分の軸で決めよう、辛くても居場所はあるよみたいな(なんか言葉にしたら陳腐)
前向きな感じで良かったと思う。
【おすすめの人】
・ゲイであることに悩んでいる人
・トラウマがある人
・周りに流されやすかったり、人からの評価を気にする人
・短編のゲイ映画を見たい人
・シニカルなジョークが好きな人