
評価4.0 エチ度1
ネトフリで視聴。
ゲイの主人公とBL好きの女子高生。
BL好きが主人公にバレたことから、徐々に接近することで話が展開していく。
原作小説のタイトルは「彼女が好きなものはホモであって僕ではない。」
タイトル的に何となくBL感ある軽い感じかと思いきや、トーンが暗めの場面が割とあった。
日本だといまだに、ステレオタイプの女性的ゲイやコメディ要素としてのゲイみたいなドラマや映画があるがこれは結構リアリティある。
深く考えずに笑いたい、みたいな時はあまりお勧めしない。これは悪い意味ではなくチクチクするようなシーンが随所にあるため。
好みかどうかは別として見応えある映画。
—-ネタバレ注意(視聴後に見ることを推奨)—-
【ちょいシーン感想】
・主人公が初体験後にベッドで思い出すシーンかわいい1。
・前田旺志郎イケメンに成長かわいい2。
・ゲイだけど、山田杏奈かわいい3。
・小野っち(役名)のように斜に構えてるけど実は素直みたいな奴クラスに1人はおるよね。絡みにくい。
・主人公が携帯で、[エロ動画 女] で検索した結果を見るシーン。女とわざわざ入力しないのが当たり前だと認識して検索し直す描写地味に好き。
【映画全体の雰囲気】
映画の中で自殺が未遂・既遂問わず2回あったのが、この映画のトーンを暗めにしていると思う。
自分はゲイであることに今悩んでないけど、
絶賛悩み中の人や、メンタルが不安定な時期のゲイは心に来てしまうかもしれない。
悩んでない自分でも、観終わった後にふぅーって、一息ついて心にへばりついた感じがあったね。
ゲイ映画で死ぬ描写って、海外の作品でもめっちゃあるよなぁ。
もちろん本作品は明るい場面もあったり、最終的には希望も垣間見えるような形にはなっている。
告白されるシーンとかは高校の時のことがフラッシュバックした。
他のカテゴリで書いたけど自分はOKしなかったが、分からなくもないけどなぁ。
女子高生(山田杏奈)がOKいただきました!ってした時の、もどかしさと心苦しさ。
ゲイと女の子のデートシーンは、
女の子の純粋な恋愛の気持ちとゲイの無理矢理合わせていく気持ちが、見ててヒリヒリする。
話変わって。
日本の学園映画でピリピリした描写あるある:教室で本音を討論しましょうの会。
これ俺だけかもしれんけど、こういうシーン、まともなこと言おうとしてる感というか気恥ずかしさというか、悪い意味じゃないけど何か飛ばしたくなるんよね。
今回、普通に観たけども。
ここも張り詰めた空気感あるし、全体的にシリアスだったり暗めなシーンが少々多かったな。
【既婚ゲイ役の今井翼】
最後の「僕は妻を助けるよ」と言うシーン。
明言はされてないけど、
1つは、振った主人公の心を軽くするための優しさ、
後は、自分自身にそう言い聞かせる意味もあるんじゃないかなぁ。
誠(今井翼)は、既婚ゲイとして妻と生活をしながら男と付き合ってきたわけで、
これまでそうやってきた自分自身の軸を否定したくはないだろうから。
“俺は妻を助けるよ”と発言しながら、それでいいんだと自分に言い聞かせてる感じがあったな。
これからもその軸を壊すことなく、既婚ゲイとして生きていくんだ、みたいなね。
【ミスターファーレンハイトが自殺した後に主人公がその家に行くシーン】
このシーンは見ててしんどいね。
自死遺族が温度感を失い、家の中の空気も無機質で淀んだ感じがする。
ブロークバックマウンテンの最後らへんのシーンを思い出した。
主人公が、”年上の彼がいたんじゃなかった?”って親の前で声出した時は、
家族その情報知ってる?大丈夫?ってヒヤッとした。(結果、ある程度事情知ってた)
【おすすめの人】
・ゲイ映画の暗い部分も含めじっくり考えたい
・メンタルが安定している
・ゲイに恋した女性、女性から告白されたゲイ
・腐女子(腐女子が歓喜する場面があるというわけではない)