ドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』感想


アマプラで視聴。上映時間約90分。


ドキュメンタリーというのもあって今回は評価はなしです。


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まず最初に思ったのが、
94歳まで、ゲイの人と関わりがほとんどなくて、性行為も一切なかったという話。

今の感覚で聞くと率直に驚きはありましたね。

今はSNSやアプリで、他のゲイの存在が可視化されているし、
周りにいなくても「他にいる」という前提がある。

でも当時は、そもそも同じ人が身近にいるのかすら分からない状態。


そうなると、
「何も起こらないまま時間が過ぎる」
というのも、普通にあり得たのでしょうね。

欲があっても、それを外に向ける選択肢自体が存在しない、
もしくはそうしようと考えない状況、みたいな。


自分とは時代背景が全く違うけど、10代の頃にゲイだと気づいた時を思い出してみました。

当時からLGBTの話はテレビで見ていたけど、
自分はそのコミュニティに属するイメージがなぜか全然湧かなかったんですよね。

男と何かある、みたいなこともかなり遠い存在に感じていて。


結果的に、しばらくは一人で完結する感じだったというか。
それがずっと続く感覚をなんとなく想像しました。



あと、これは完全に別の話ですが、
長谷さんが若すぎてびっくりした。

94歳で、普通に一人で買い物して、受け答えもしっかりしていて。
身近にそこまで高齢の人がいないので、純粋に驚き。



どんな時も牛乳と言ってたけど、若さの秘訣なんですかね。

そこまで好きじゃないけど、ちょっと飲もうかな〜と思いました。





それと、薔薇族の話。


存在は知っていたけど、廃刊してるし実際に読んだことはなく。
でも話を聞いていたらめっちゃ読みたくなった。

特に文通欄。

今でいうとアプリとか、少し前なら掲示板みたいなものだと思うけど、
投書する人の状況や気持ちがそのまま書かれているページも紹介されていて。


当時、周りに同じような人がいない中で、
思い切って投稿していた人たちの感情のリアルさが伝わってくる。

そういうのを想像しながらずっと読めそうだなと思いました。

ネットで普通に売ってるのも知って、ちょっと買おうか悩んでます。



あと、その薔薇族の編集者である伊藤文學さんがゲイではないというのも印象的だったな。


ゲイではないが、
「同性愛は病気ではない」と証明しようとしていたモチベーション、
普通にすごない?と思いました。

検閲で警察から何度も事情聴取を受けていて、
その時に「桜田門(警察署)までの定期買った方がいいね」的な話になったと。

普通に笑ったけど、その裏の覚悟など考えると
ただの笑える話だけではないですね。

当時「同性愛=病気」とされていたことは知ってたけど、

これって何がきついか考えた時に、
その前提も勿論だけど、同性愛=病気 が“間違い”だと確信が持てないこともだろうなと。



今なら、病気とは違うと分かるけど
当時、自分がその時代にいたとして、

周りも、辞書も、専門家も「病気だ」と言っていたら、
否定できる明確な根拠もないし、なんとなく自分でも「そうなのかも」と思ってしまう気がする。



そうやって、自分の感覚が揺らぐ状態が続くのは、
かなりしんどいだろうなと。






〜〜〜〜〜〜

自分は普段割とのうのうと生きてるのですが、
そう生きれてる背景ってちゃんとあるんですよね。

そこに目を向けると正座せざるを得ないです。

また、ヘルパーさんが突然亡くなられたこともあり、
当たり前のような日常は保証されてないんだよなぁと。

今の自分の日常の生き方どうだろうなと、
ちょっと振り返ったりしました。




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